
ここでは胃の病気の一つ、胃アトニーについて詳しく説明していきます。BR>
胃が垂れ下がった状態は胃下垂という病気で、一般的によく知られています。しかしあまり知られていないのが、実は胃下垂だけだと自覚症状はほとんどないということです。よく胃下垂が原因で胃もたれや食欲が湧かないと思われている方も多いですが、実際にそれらの胃の症状を起こしているのは胃下垂から発展した胃アトニーと考えられます。
胃アトニーとは、胃壁の筋肉がたるんで胃の機能が低下した状態を言います。ほとんどが胃下垂と併発していて、多くが胃下垂が原因となって胃アトニーを引き起こしているものです。
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【胃アトニーの原因】
胃アトニーの原因は、胃壁の筋肉がたるんで胃を支えたり胃を動かしたりする筋力が低下してしまうことです。筋力低下の原因としては、日頃からの生活環境が大きく関わっていて、暴飲暴食やストレス、過労などが起因していると考えられます。その他にも、一度腹部の手術を受けたことのある方はなりやすく、甲状腺機能亢進症や脳下垂体不全などのホルモンの病気が原因となっている場合もあります。【胃アトニーの症状】
胃アトニーの症状としては、胃の機能が低下することによって消化不良や食欲不振、胃もたれに胸焼け、膨満感や胃痛といった胃の不快感が挙げられます。また、消化不良によって胃に消化物が溜まりやすくなり、内容物の重さによってさらに胃下垂が進行しやすくなります。胃アトニーの症状が胃アトニーを進行させる悪循環を引き起こすというわけです。sponsored link
【胃アトニーの治療】
胃アトニーの治療は、基本的に胃の機能を元に戻すよう高めていくことが重要となります。腹筋など胃周辺の筋肉をトレーニングして筋力をアップし、胃の蠕動運動を促して機能を高めます。また生活習慣を改善し、消化の良い物を選んだりよく噛んで食べるなど胃の消化を助ける食生活も必要です。さらに胃の機能を高める成分の薬(ガスモチン錠、ガナトン錠、ナウゼリン錠など)を服用する場合もあります。このページを読まれた方は、次のページもよく読まれています。
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